2020年2月12日 （仮訳）北米産のPseudoomphalina kalchbrenneri複合種 Voitk, A. et al., 2020. The Pseudoomphalina kalchbrenneri complex in North America. Botany. Available at: https://www.nrcresearchpress.com/doi/abs/10.1139/cjb-2019-0011 [Accessed February 12, 2020] 【R3-07040】2020/2/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ Pseudoomphalina kalchbrenneri複合種の分子系統解析を実施し、4つのクレードに分けられることを示した上で、北米東部産の系統をP. anticosticaとして新種記載した。 同所的に分布するP. anticosticaとP. compressipesの形態に基づく識別は困難であったが、担子胞子のサイズに差異が認められた。 また、新組み合わせPseudoomphalina intermediaを提唱したほか、Pseudolaccaria pachyphyllaが当該複合種とは異なる系統を形成することなどを示した。 Canada, Quebec, Anticosti Island, Lac Plantain （新種） Pseudoomphalina anticostica Lebeuf, Kennedy & I. Saar 語源…アンティコスティ（島）の 【よく似た種との区別】 Pseudoomphalina intermedia 同じPseudoomphalina kalchbrenneri複合種に含まれる 北米に分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米東部ではなく北米西部に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudoomphalina kalchbrenneri 同じPseudoomphalina kalchbrenneri複合種に含まれる 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米東部ではなくヨーロッパに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudoomphalina compressipes 同所的に分布する（北米東部） 肉眼的形態が識別困難なほど類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種ほど子実体が赤色を帯びないとみられる 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （その他掲載種） Pseudoomphalina compressipes (Peck) Singer 【よく似た種との区別】 Pseudoomphalina anticostica 同所的に分布する（北米東部） 肉眼的形態が識別困難なほど類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体が赤色を帯びるとみられる 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （新組み合わせ） Pseudoomphalina intermedia (Kauffman) Voitk, I. Saar, Lebeuf & Kennedy 旧名：Pseudoomphalina intermedia (Kauffman) Singer （基礎異名はClitocybe intermedia Kauffman） 【よく似た種との区別】 Pseudoomphalina anticostica 同じPseudoomphalina kalchbrenneri複合種に含まれる 北米に分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米西部ではなく北米東部に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （その他掲載種） Pseudolaccaria pachyphylla (Fr.) Vizzini & Contu